ジャック天野の懐かしのメロディー

いまでも耳に残っている歌、カラオケで唄う歌

カラオケの十八番はザ・タイガースの「廃墟の鳩」


♬廃墟の鳩  by ザ・タイガース

ときどきカラオケに行きますが、歌う曲はだいたいいつも同じです。その中で、いちばん精密採点の点数がいいのが、ザ・タイガースの「廃墟の鳩」です(作詞:山上路夫/作曲:村井邦彦)。平均して85点、いいときは90点になります(とプチ自慢)。

ザ・タイガースのメインボーカルである沢田研二(ジュリー)ではなく、サブボーカルの加橋かつみ(トッポ)が歌っている曲です。行き詰まりを見せてきたグループサウンズの中で、ザ・タイガースは「ヒューマン・ルネサンス」(1968年)というアルバムを出しました。そのアルバムに収録された曲にひとつがこの「廃墟の鳩」です。「人は誰も悪いことを覚え過ぎたこの世界 築き上げたユートピアは壊れ去ったもろくも…」というキリスト教的な世界観の歌です。実際に作詞家の山上路夫は宗教的な意識でこの曲を書いたようです。

加橋かつみはこの後ザ・タイガースを離れ、やがてグループサウンズそのものも廃れてしまうのでした。